石川県七尾市

紙本墨画猿猴図屏風 長谷川等伯筆

基本情報

文化財の分類(出典の記載)県指定有形文化財
種類(出典の記載)美術工芸品
指定日(出典の記載)2018/1/30
所在地石川県七尾市小丸山台 1-1 石川県七尾美術館
概要・説明(出典の記載)本図は、右扇の右端下部から大きな樹木の幹が2手に分かれ、その内1本は画面中央を横切って左扇へ伸び、樹木の根元周辺には岩と笹が配されている。右扇の樹木の上には猿が1匹座り、欠損しているものの、右側には子猿の小さな手が確認され、肩の上に子猿を乗せた母猿であったことが分かる。一方、左扇には枯木にぶら下がる父猿らしき猿が描かれている。等伯は中国の禅僧画家・牧谿が描いた猿猴図に学んで、同画題を好んで描いており、等伯が描いた他の猿猴図作品とも近似している。 猿の毛描きについて、本図では縮れたような独特の描き方であり、他作品と異なる部分があるが、これはあえて描き分けたものと解釈される。足の立体感は的確に描写され、顔の濃墨の施し方、淡墨の上から鋭くかつ丁寧に描き込んだ毛、笹の勢いあるタッチや右端中頃の濃墨の樹葉などは、まさに等伯の表現とされる。また、猿以外の描写では、特に枝先をあらわす勢いのある墨線の筆法に優れている。 制作年代については、淡墨を基本とした柔らかいタッチの50歳代前半頃と、線自体に重きを置き、濃墨を多用した豪快な筆さばきの60歳代前半頃との中間期、50歳代後半頃の筆と思われる。 形状については、画面の構図や、右扇と左扇の各中心に縦の変色が見られることから、現状は6曲屏風の4扇分で、以前は左右にもう1扇ずつあったと考えられるが、描いた当初は、さらに大きな寺院内壁貼付画の一部だった可能性もある。 以上のことから、本作品は欠損があるものの平成27年に修復されており、水墨表現の熟練と等伯らしい動物表現が見られ、能登が生んだ桃山時代を代表する画家・長谷川等伯の全盛期である、50歳代から60歳代にかけての制作過程を知るうえで貴重な作品である。このように、文化財的価値は高く、県指定有形文化財に指定し、その保存を図ることが必要である。 / https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/bunkazai/kaiga/k-28.html#k-28-1
出典(提供元)石川県(有形文化財等)
出典データの更新日2025-11-26
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出典: いしかわオープンデータカタログ 文化財一覧(石川県の県内全域の一覧・金沢市を除く県内18市町の一覧)(2026年8月13日出力・2026年10月31日取得)を加工して作成。ライセンス: いしかわオープンデータカタログ利用規約(CC BY 4.0 と互換)。記載内容に誤りや変更がある場合はお問い合わせください。