石川県白山市
美川のおかえり祭り
基本情報
| 文化財の分類(出典の記載) | 県指定無形民俗文化財 |
|---|---|
| 指定日(出典の記載) | 2001/12/25 |
| 所在地 | 石川県白山市 藤冢神社奉賛会 |
| 概要・説明(出典の記載) | 美川のおかえり祭りは、白山市美川南町にある藤冢(ふじつか)神社の春祭りで、5月の第3土曜日・日曜日に行われる。その起源は明らかではないが、本吉町奉行所の御用留にみえる文化8年(1811)の「御旅祭礼」の記事が、初出の資料である。藤冢神社は、旧美川町の10町(南町・中町・北町・新町・永代町・今町・神幸町・浜町・末広町・和波町)の産土神として知られている古社である。祭りの形態は、神輿が、神社から1kmばかり東北方にある高浜の御旅所まで全町を渡御し、その夜は1泊し、翌日の夜におかえり筋にあたる町内を通って翌朝の未明に神社へかえるものである。この御輿の先導となるのが13基の台車(だいぐるま)とラッパを吹奏する青年団員で、ラッパの吹奏は昭和初期に在郷軍人が神輿を担いでいたときの名残である。台車は3輪の曳山で、美川仏壇の技術の粋を集めたものであり、京都祇園の山鉾にならって始めたものといわれる。10町が11基(新町は東・西各1基)を所有するほか家方組(家屋の建築等に関わる職人)・船職組(もとは船大工、現在はいわゆる大工職)がそれぞれ1基を有するものである。その運行には町内の住民があたり、前日(宵宮)には、「ギーギー」と呼ばれる台車の整備作業などを行い、5月第3土曜日(本祭り)は早朝から祭り囃子も賑々しく、車輪をきしませながら、全町をまわって、御旅所へ到着するのは夜になる。翌第3日曜日(裏祭り)の夜にはおかえり筋の町内を通って神社へ向かう。10町が毎年1町ずつ交替でおかえり町となって神輿を迎えるのである。町内では神燈(提燈)をかかげて家を開放し、親類縁者をはじめ知人等を招いて盛大なる供応をする。台車や神輿の者への接待はいうまでもなく、往時は行きずりのものにもふるまったという。祭りにあたって多数の台車が御旅所に赴いて神祭の中心となる点や、台車の人形を神聖視する習俗などは、日本の曳山祭礼の特色をよく伝えるものであり、一方、おかえり筋の町が毎年交替して御旅所から帰還の道中の所役にあたる慣行は、この祭り独特のものといえる。以上のように、美川のおかえり祭りは、近世期に北前船の港町として繁栄した本吉町(旧美川町の以前の名称)の伝統を伝えるとともに、民俗学的にも貴重な祭礼行事である。 / https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/bunkazai/minzoku/k2-6.html |
| 出典(提供元) | 石川県(有形以外) |
| 出典データの更新日 | 2025-11-26 |
| 地図 | 未確認 |
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出典: いしかわオープンデータカタログ 文化財一覧(石川県の県内全域の一覧・金沢市を除く県内18市町の一覧)(2026年8月13日出力・2026年10月31日取得)を加工して作成。ライセンス: いしかわオープンデータカタログ利用規約(CC BY 4.0 と互換)。記載内容に誤りや変更がある場合はお問い合わせください。